シドニー - 肺炎を患っている障害年金受給者、デビッド・ナピア氏(58歳)は、サウス・ウェスタン・シドニーの保健当局が必死に空きベッドを探す中、約1週間、涙に暮れた生活を送った。
息切れを引き起こした同氏は、7月29日にキャンデン病院の緊急病棟を訪れた。後に同氏は肺炎と喘息を患っていると診断された。
同氏によると、同病院と近隣のキャンベルタウン病院には当時空きベッドがなく、緊急病棟で5日間、酔っ払い、薬物中毒者といった人とともに過ごしたという。
また同氏は、「あの5日間のうち4日間は涙に暮れた日々だった。次の日には治療のために、病院のスタッフに起こされるはずだと思って夜眠った。少しでも体を休めようと、着ていたベストを脱いで目の上に巻いた。」と語った。後に同氏はキャンベルタウン病院に移されたという。
議会では今日、ニューサウスウェールズ州知事、モリス・イエマ氏がサウス・ウェスタン・シドニー健康機関の責任者の声明を読み上げた。その声明によると、医師はナピア氏の診察を行い、帰宅するようにと話したという。
ナピア氏は医師からは帰宅するように言われていないと立腹し、その事実を否定した。同氏は、ニューサウスウェールズ州南部にあるボウラル病院の病室を提供されたが、神経疾患のために歩行や移動が無理だったため断念したという。
野党党首のピーター・デブナム氏は政府に対し、予算上の問題を認識し、財源の使い道を見直すことを要求した。