8日朝、パキスタン北部でマグニチュード7.6の地震が発生。現在2000人以上の死亡が確認され、日本人2名も含まれている模様。オーストラリア人の被害はまだ報告されていない。
米国地質研究所によると、パキスタンの首都イスラマバードから100キロ北東、インドとの国境にあるカシミール地方の山間部が震源地だとされている。パキスタン軍はヘリコプターと輸送機c-130で救助にあたり、レスキュー隊も生存者の捜索に必死だが、建物の崩壊がひどく、また相次ぐ崖崩れや激しい雨と雹にも見舞われ難航状態。
カシミール地方では現在、約1000人の死亡が確認。その数は今後さらに増加すると見られている。パキスタン北西部では860人の死者。そのうちの250人は女子校の校舎崩壊で下敷きになった女子生徒達。同校では約500人が負傷し、また別の小学校でも50人が重体との報告。イスラマバートでは10階立てのマンションが崩れ、日本人2名を含む10人が死亡。生存者126人は病院に搬送された。現在、2台の大型クレーンを使って瓦礫の除去作業が行われているが、血まみのコンクリートも発見されており、救助隊員によると、最初は瓦礫の下から人々の叫び声が聞こえてきていたがじきに聞こえなくなったという。またある村では、モスクと学校がそれぞれ一つづつ残っただけで後は壊滅状態だと伝えられた。
インド側では、地震による崖崩れなどで少なくとも250人が死亡、800人が負傷、2700軒の家屋が崩壊した。アフガニスタンの米軍基地でも地震は感じられたとの報告があり、またバングラデシュでも揺れは確認されているが、被害は報告されていない模様。