ロンドン 10日 -マグニチュード7.6を記録した大地震に見舞われたパキスタンで今日、地震で崩れたアパートの瓦礫に閉じ込められていた女性と子供が、62時間後にやっと救出された。また、地震で崩れた瓦礫の中で身動きがとれなくなった男性が、イギリスのレスキュー隊によって救出された。
一方、援助国は医師の派遣、ヘリコプター、食料、テントの供給、瓦礫に埋もれた犠牲者を救出するための救助犬の派遣などが急ピッチで行われている。パキスタンの過去のライバル、インドもパキスタンに対し援助を申し入れた。
死者は2万人に及び、いまだ12万の人々が緊急にシェルターを必要としている。その大部分は幼い子供たちだという。この大地震の被害で400万人のホームレスが生まれると予想されている。
国連のアナン事務総長は、国連組織すべてを使い、できる限りの援助をしたいと語った。ロシア、アメリカ、イラン、その他の国々からはヘリコプターによる増援が期待され、イギリス政府は240万ドルの援助金を約束。津波の被害国であるスリランカも援助の申し入れをした。 北朝鮮はムシャラフ大統領に追悼の意を込めたメッセージを送った。そのほか、アラブ諸国、アジア諸国の各国からパキスタンへの援助活動が始まっている。