キャンベラ 13日 - ジョン・ハワード首相は、政府内の一部の勢力からの圧力が高まる中、妊娠中絶剤の使用禁止を撤廃する可能性を残した。
下院議員シャーマン・ストーン博士は政府に対し、中絶手術を受けることが難しい地方に暮らす女性たちのために、ミフェプリストン薬(妊娠中絶剤)、RU486(経口中絶薬)の使用禁止の見直しを求めた。前上院議員ブライアン・ハラディン氏よって始動した1996年の法律においては、ミフェプリストン薬を希望する女性はまず、使用許可を得るために連邦厚生相に申請をしなければならない。
ストーン博士はトニー・アボット厚生相に対し、経口妊娠中絶剤の使用を許可するよう申請書を提出。ハワード首相は、この件について公に発表をする前に政府内で議論をすると語った。
ミフェプリストン薬は1988年にフランス、1991年にイギリス、2000年にアメリカにて使用が許可されている。労働党は、ミフェプリストン薬は中絶手術に代わる安全な中絶法と証明されており、アボット厚生相の個人的な見解が政府の方針に影響されてはならないと述べた。