シドニー　１３日　-　心理セラピストに多額の診療代を支払わなくても、自分の生活を改善することができる。

ニューイングランド大学が実施した研究で、自己啓発本を読むことで、心理セラピストの診察を受けるのと同じ効果を得られることが明らかになった。この研究プロジェクトに参加した１３０人以上の被験者は、ルイス・L・ヘイ氏や、フィル・マクグロー博士著の自己啓発本を読み、その結果、過去１２ヶ月で自己啓発本を読んだ人の９０%が自分の心境に著しい改善がみられたことが判明した。

この自己啓発専門家たちによる著書の莫大な売り上げから、この種の本の人気は今後も続く見通し。１９８４年にヘイ著の自己啓発のバイブル、「君は人生を変えられる」(You can heal your life)は、３０カ国で３００万部売れている。また、アメリカの大人気番組「ドクター・フィル」でおなじみのフィル博士による数々の自己啓発本もベストセラーになっている。

心理セラピストに通い、個人的な問題について話すのは抵抗があるという人にとって、この研究結果はうれしいニュース。だが、本を購入するだけでは問題は解決しない。本の中のアドバイスに従って考え方や行動を変えるなど、自分を改善する努力をする必要がある。