イラン北部で原因不明の病気により野生のカモが大量死しているとイラン政府が発表。これまでに3692羽のカモがこの奇病により死亡。当初、ロマニアやトルコで流行中の鳥インフルエンザを疑いテストを行ってみたが全く一致せず、現在病因を調査中。
ロシアでも類似の病気が発生しており、夏の間に1万羽以上が死亡、10万羽以上が処分された。シベリアから来るある種の渡り鳥が病気を媒介するのではと考えられており、秋以降にイランも含むカスピ海・黒海沿岸地域での病気発生が懸念されていた。人間への感染はまだ報告されてない。
イラン政府は鳥インフルエンザの発生も加わって被害が拡大することを恐れ、さまざまな対策・指導を実施。鳥インフルエンザも渡り鳥によって感染が広がっており、北アメリカ・ヨーロッパ・中央アジアと広範囲に移動するAnas Creccaというカモが媒介種の一つに数えられている。
鳥インフルエンザの人間への感染による死亡例はこれまでに60人。