[メキシコ-22日] 大型ハリケーン「ウィルマ」がカリブ海沿いの人気リゾート地ユカタン半島に上陸、ゆっくりと進んでいる。木々はなぎ倒され、家屋は倒壊、数千人もの観光客が避難している模様。外務省は6人のオーストラリア人観光客がカンクンのショッピングセンターの避難所に収容されていることを発表。プレヤデルカーメンの避難所でもオーストラリア人が目撃されている。
ウィルマはカテゴリー5の記録を破り、その後弱まりつつもカテゴリ3の勢力を維持。19日、気圧においては大西洋上で起きた嵐としては最大規模を記録した。
各地に豪雨をもたらしており、雨による土砂崩れでハイチでは10人が死亡、22日にはイスラ・ムヘーレスでメキシコでの観測史上最大の雨量590mmを観測。
ウィルマは23日朝にも南フロリダに到達予定。メキシコ湾の石油やガス施設への被害は免れそうだが、フロリダのオレンジ栽培には大きな打撃を与えるのではと懸念されている。
大西洋上でのハリケーンラッシュは今後20年続くものといわれている。