[メルボルン/4日]公共の歯科医療が十分でなく、ビクトリア州の私立高齢者福祉施設に入居しているお年寄りの多くは病気になったり、栄養失調で死にかけているという調査結果が発表された。国立加齢研究所のディレクターを務めるメルボルン大学のアラン・マクレン教授は、この状況は国家の恥だとサンデー・エイジ紙に述べた。施設側の意図的な怠慢ではないという。
マクレン教授は、オーストラリア国内で65万人以上が歯科治療の順番待ちをしているうちに栄養失調になっており、その多くが高齢者であると指摘。高齢者福祉施設では深刻な問題となっている。
それについてビクトリア州長期ケア健康協会のマリー・バリー事務局長は、栄養問題は最優先事項であり、施設運営者達は十分に注意を払っていると主張した。