シドニー15日ーボンダイビーチで15日、ライフセーバーらが「メラノーマ(黒色腫)は危険」という内容の文字を背中にペイントし、メラノーマの危険性を訴えた。この動きは、15日にNSW州ガン研究所が25万ドルをかけて開始した新キャンペーンの一環で、オーストラリア国民に対し、太陽光線から皮膚を守ることの重要性を改めて認識するよう、呼びかけることを目的としている。
オーストラリアでは毎年約400人がメラノーマ(黒色腫)が原因で死亡しており、オーストラリアは世界でメラノーマ発症率が最も高い国である。今年だけでも、オーストラリアではメラノーマと診断された患者は3625名。また、この数値は2011年までに、4300名へと増加すると予想され、増加率は29%となる。
フランク・サトアーNSW州厚生相補佐は、メラノーマについて無関心なオーストラリア人は非常に多いと語り、このキャンペーンを通じて、地域社会がメラノーマに関する問題の重要性を再認識することを願う、と語った。同厚生相補佐は、メラノーマは老若男女を問わず発症し、太陽に皮膚をさらすことで皮膚ガンを引き起こす病気であるとし、紫外線から皮膚を守るために対策をとるよう促した。