キャンベラ 18日 - 過去10年間に、両親から引き離され保護施設に入れられた児童数は急増し、10年間で70%も増加した。オーストラリア健康福祉機関(AIHW)によると、麻薬や精神的問題によって悪化された育児の怠慢化と児童虐待が増加するにつれて、保護施設に保護される児童数も増加した。
最新の児童保護報告書によると、2005年には、23,695人の子供が自分の家以外の施設で生活していた。これは、1996年の13,979人と比べ70%の増加で、前年の2004年と比べ9%の上昇。
同報告書を作成したメリディス・ブライアント氏によると、児童保護問題は数の増加だけでなく、その内容がより複雑化しており、子供達はより長い期間施設に滞在するようになったという。
昨年保護された児童の大部分は、里親や親族の家で暮らしており、1%の子供だけが集団生活の養護施設にいた。約3分の1の子供達が10歳から14歳で、その他の3分の1が5歳から9歳、約24%が5歳以下、そして13%が15歳以上。
保護される児童数の急増にもかかわらず、その子供達を保護する家庭や施設の数は減少している。1999年には15,000あった里親家庭が、現在では8000近くまで減少している。
アボリジニ人やトレスストレイト島の子供達が、昨年保護された児童中約5,700人を占めている。