ブリスベーン20日ーオーストラリアの研究によると、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子供は、においを認識することが困難であると考えられるという結果が出た。これが証明されれば、今後、医師がADHDと診断する際の一つの基準となり、どの患者に薬による治療をすれば効果を得られるかが明らかとなる。
メルボルン大学優等学生の、フェリシティー・カーズさんは、7歳から17歳のADHDの子供44名と健康な子供44名を比較したところ、健康な子供に比べ、ADHDの子供はにおいを判別することが困難であることが分かった。また、より攻撃的な気性を持つADHDの子供は、においの認識がさらに困難であることも判明したという。
ブルーワー助教授によると、ADHDの子供はにおいを感知することはできるが、それを正しく認識することが難しいと語る。また、同教授によると、成長過程の中で、言語や感情をつかさどる脳の眼窩前頭領域が何らかの形で損傷していることがその原因だと考えられるという。
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