シドニー 15日 - NSW州政府は15日、州内の公立病院の救急科において、生死の係わる容態の患者は病院到着後2分以内に処置を受けられると発表した。
州野党が現状のNSW州の医療制度水準の低さを非難したことを受けて、ジョン・ハジステルゴスNSW州厚生相は、州内の病院は国内の医療水準に順守していると反論した。唯一国の水準に達していないのは応急処置科(トリアージ第2科)で、救急患者の78%が2分以内に処置を受けている。国の基準は80%。
「過去5年間でトリアージでの対応は改善を続けている。救急患者の処置の改善は、我々の最優先課題だ。」と同厚生相は続けた。
野党の発表によると、昨年12月の統計で、州内の医大付属病院で救急科から入院の必要性があると診断された患者14972人中、29%が病室でベットに入れるまで8時間以上待たされたという。シドニーのプリンス・オブ・ウェールズ病院が最悪の統計値を記録しており、救急科を訪れた患者の56%が10分以内に処置を受けられなかった。