キャンベラ16日ー2週間にわたり激しい討論が行われていた中絶ピルRU486の使用規制の解除をめぐる法案が16日、下院で可決された。これにより、オーストラリア人女性は一年以内に過去10年間使用が禁止されてきた中絶ピルを利用することが可能となる。今後は医薬品局(TGA)の医療専門家が中絶ピルRU486を管理することとなる。製薬会社や医師らは医薬品局(TGA)に対し中絶ピルRU486の使用許可を求める必要があり、すでに医師や主要な製薬会社らにその動きがみられている。
ジョン・ハワード首相は、同法案に反対の意を示していたトニー・アボット厚生相を支持した形をとり、敗者の側に身をおくという稀な結果となった。一方、ピーター・コステロ財務相や野党党首のキム・ビーズリー氏らは法案に賛成の意を示した。