ブリスベーン8日ークイーンズランド州反差別委員会(ADCQ)が発表した報告書によると、刑務所で服役中のアボリジニーの女性囚人らが差別行為を受けており、刑務所の代わりとなる新たな施設の必要性があるという。アボリジニーの中でも特に障害を持っている女性が、差別行為の対象となっている。
現行のシステムでも、アボリジニーの障害を持つ女性囚人に対し、幅広いプログラムが用意されているが、それだけでは不十分。報告書では、刑務所に代わる治療施設などの必要性を唱えている。クイーンズランド州のアボリジニー女性囚人らのうち、重度の犯罪に関わった囚人はわずか。ほとんどが、幼い子供を持つシングルマザー。また、アボリジニー女性囚人の半数以上が精神障害を患っていると診断されており、40%以上が幼いときに性的暴行を受けた経験を持っている。