キャンベラ13日ー連邦政府は現在、毎週約8000件のビジネスビザを発行している状態で、オーストラリアのビジネスビザプログラムはもはや管理が不可能となっている。
同ビザは、外国人がオーストラリアで最高4年間就業することを許可するもの。このような況下の中、外国人労働者が搾取されていることは明確になってきている。
オーストラリア労働組合評議会(ACTU)のシャロン・バロー会長は、「一時的ビジネスビザの発行件数は現在1996年当時と比較すると2倍で、長期間ビジネスビザ(最高4年間)は昨年だけと比較しても24%の増加となっている。」と語る。また、同会長は、「大量のビジネスビザが発行されている現状態では、連邦政府が申請書の有効性を適切に審査し、また外国人労働者が正当な賃金や権利が与えられているかを調査することも不可能な様子」と指摘している。
ビジネスビザ発行にまつわる別の問題もある。同会長によると、労働組合は、地方労働者に仕事を与えないように外国人労働者のビジネスビザを改ざんしている雇用者がいるとの報告に懸念を示しており、問題となっているというのだ。雇用者は、自国で低賃金で働いていた外国人労働者を利用することで、オーストラリアの地方労働者に対して、悪い労働条件を生み出す結果となっている。
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