ブリスベーン27日ーオーストラリアで実施されている喫煙を止めさせるためのキャンペーンを再検討する必要性が浮上してきた。
反喫煙運動家のステファン・ウッドワード氏によると、オーストラリアでの1997年から1992年の喫煙減少率は0.75%だったのに対し、1992年から2001年は0.33%と、喫煙者の減少率は、14年前のわずか半分の数値となっているという。過去15年間にわたり、タバコ会社による宣伝の禁止や、公共の場での喫煙制限など、さまざまな法律が導入されてきたにも関わらず、喫煙減少には効果がみられていない。
ウッドワード氏は、今後は、反喫煙運動のターゲットを、30歳以上の喫煙者に絞る必要性を強調する。というのも、子供の喫煙が不規則なものである一方、大人の喫煙は慢性的であるため、次の5年、10年以内に喫煙に関わる病気が原因で死亡にいたる可能性があるからだという。また、親が喫煙を止めたことを実際に目の当たりにした子供は、喫煙が成長過程において不必要なものであると実感するだろうと語った。