[メルボルン-28日]ビクトリア州西部で起こった電車の衝突事故で2人が死亡、40人が負傷した。
28日午後3時30分、アララトを出発した2両編成のベロシティ電車は午後4時過ぎビューフォート近くのエルシルドンの踏切でトラックと衝突した。高速で運転中だった電車の運転手(56歳)は胸部、足、頭部の傷がひどく重体。メルボルンのアルフレッド病院にヘリコプターで運ばれた。衝突したセミ・トレーラーの運転手はかすり傷程度だとのこと。また男性1名と女性1名の乗客が死亡。子供一人が頭部に重傷を負っている。
その他、母親と3人の子供は軽症を負ってバララト基地病院に搬送。2人の複雑骨折者を含む5人の負傷者も病院に運ばれた。31人の歩行可能な負傷者はバスでバララト基地病院に向かった。
ピーター・バチュラー交通大臣は遺憾の意を述べ、ただちに調査官を派遣して事故の原因を調査中。電車がトラックに突っ込んだのか、その反対か、現在のところはっきりしていない。その踏切には信号等も設置されてないとのこと。
交通省では踏切を廃止するキャンペーン中ではあるが、バチュラー大臣は調査結果が出るまでコメントは控える見通し。
時速160kmで走るベロシティ電車は地方高速電車プロジェクトの要として今年のはじめにスタートしたばかり。