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「ハグの女神」のワールドツアー後、国内で麻疹が大流行!?

[シドニー-5日]「ハグの女神」として知られるヒンズー教のスピリチュアルリーダーの信奉者達が、国内で麻疹(はしか)を流行させているとの見方が強まっている。

昨年わずか11件だった麻疹感染者が、今年は既に42件も報告されており、厚生省は、先月行われたアムリタナンダマイ・デビ(通称アンマ)のワールドツアーに参加したか、彼女の信奉者達と同じ飛行機に搭乗したのが原因ではないかと見ている。
感染者のうち31人は、免疫を持っていない13歳までの子供。アンマのオーストラリア・ツアーは3月31日から4月16日にかけて、パース、メルボルン、シドニー、ブリズベン、ゴールドコーストで開催され、何千人もが参加。彼女のウェブサイトではツアーは成功したと伝えながらも、パースで彼女に会った5人の子供達が伝染病にかかったことも通告している。
厚生省の発表では、感染者はNSW州20人、タスマニア州とクィーンズランド州各1人づつ、西オーストラリア州14人、ビクトリア州3人、サウスオーストラリア州2人、ACT1人。
インド在住のアンマは、世界的なスピリチュアルリーダーとして活躍し、人道的な活動により国連から賞も受けており、信奉者の数は2300万人以上だと伝えられている。
NSW州の疫病学者ビッキー・シェパード博士によれば、麻疹はオーストラリア国内より海外でよく見られ、伝染性も高く、ワクチン接種記録と免疫の有無をチェックすることが重要だと述べた。麻疹予防ワクチンの危険性が取り沙汰された1980年代後半から1996年に出生した人は通常2回必要なワクチン接種を一度しか受けてない可能性もあるという。
顔面に赤い発疹が出た後、約3日を経てそれが全身に広がり、その他の症状として発熱、疲労感、鼻水、咳、ただれ目などが挙げられる。潜伏期間は約10日。

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