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老人介護で働く人の半分が性的嫌がらせを経験

シドニー 8日 - 老人介護の仕事に関る150人を対象とした新しい調査結果で、ほぼ半数の48%が、少なくとも一ヶ月に一度は、介護している老人から触られたり、抱きつかれるなどの性的嫌がらせを受けていると回答した。 更に、15%以上が同様な嫌がらせを、一月に5回以上経験している。

老人介護現場で働く人の大部分は、若者で、十分な訓練を受けておらず、十分な給料ももらっていない。調査対象者の25%が25歳以下で、17%が20歳以下。 約60%が、痴呆症患者に関して訓練を受けていなかった。Health Services Union(健康サービス組合)の報告では、一年間の訓練を受け、NSW州の介護現場で働く人の収入は一時間当たり13.53ドルだという。

同調査を実施したキャンベラのオーストラリア国立大学のTony Jones(トニー・ジョーンズ)博士は、調査結果は国内で一般にみられている傾向をよく現しており、国内では介護の仕事の重要さが、少しも理解されていないと語った。更に、介護現場でプロとして働く人々の為の団体組織を設立し、介護士を登録制にして、彼らに痴呆症に関する訓練等を施すべきと、現状の改革案を提案した。

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