キャンベラ18日-2004年7月1日から児童手当が導入されたことで、当時、出産時期が意図的に遅らされたケースが1000件以上あったことが、調査結果で明らかとなった。
連邦政府は2004年5月の予算で、7月1日以降に出生した子供に対し3000ドルの児童手当を給付することを発表した。Melbourne Business School(メルボルン・ビジネス・スクール)の経済教授、Joshua Gans(ジョシュア・ギャンズ)氏と、Australian National University(オーストラリア国立大学)の経済学者、Andrew Leigh(アンドリュー・レイ)博士による調査で、過去30年間で2004年7月1日に出生した子供の数が最も多かったことが判明。
レイ博士は、「約700件の出産が、2004年6月最終週の出産予定から出産日が延ばされていたことが推測される。しかし、問題は、約300件が2週間以上も出産予定日が延ばされていたことも判明していることだ」と語った。
今年の7月1日から、児童手当額が3000ドルから4000ドルへと引き上げられることから、病院では対処に追われることになる。