[メルボルン24日]キューバのGuantanamo(グアンタナモ)湾の米軍基地に抑留されているオーストラリア人David Hicks(デーヴィッド・ヒックス)氏は少なくとも今は回教徒ではない。
イギリス人回教徒で元グアンタナモ基地抑留者のMoazzam Begg(モアザム・ベッグ)氏は2004年よりヒックス氏と同じ監房に入れられていたが、昨年1月にイギリス政府の働きかけによって解放された。
ベッグ氏は抑留生活を『Enemy Combatant: A British Muslim’s Journey to Guantanamo and Back 』という本にまとめ出版。それによれば、1999年にイスラム教に改宗したとされるヒックス氏はラマダン中に断食を行わなかったり、祈りを捧げなかったり、回教徒らしからぬ行動が見受けられ、アルカーイダのメンバーで同基地に抑留されているUthman al-Harbi(ウスマーン・アルハルビ)はそれを激しく糾弾。ベッグ氏自身も、ヒックス氏が(少なくとも現在)回教徒だとは思えないと述べている。さらに、米軍からテロリストでアルカーイダのメンバーであると疑われているヒックス氏だが、そのように彼を見なしている看守は一人もいないと断言。時折、二人は夜通し話しをすることもあったと著書の中で綴られている。