[シドニー4日]妊娠後期の逆子の赤ちゃん3人に1人が、医師や助産婦から正しい診断を受けておらず、母子ともに危険な状態に置かれていることが最近の調査結果でわかった。
1633人の妊婦への調査により、逆子もしくは他の危険な状態にいる胎児130人のうち、39人が誤診されていたことがシドニー大学の周産期ヘルスサービスリサーチのNatasha Nassar(ナターシャ・ナサー)医師によって明らかにされた。逆に正常な位置にいる20人に1人が逆子として診断を受けていることも調査によってわかり、へその緒が巻き付いて呼吸困難に陥る赤ちゃんもいるという。帝王切開は出産経験者にのみ勧められている。ナサー医師は、触診に頼っている事が誤診の原因となっていると考えており、こうした誤診が女性の肥満や体重過多を増やすと見ている。
ナサー医師は、触診は手軽な方法だけれども、フィードバック、定期的な検査と日々の努力で、正確性を向上できると述べた。