シドニー22日ー小学児童が先週、インターネットからポルノを自分の携帯にダウンロードし、学校のクラスメイトに見せた件を受け、NSW州保護者の会は、同件が保護者に対し、子供がいかに影響を受けやすい存在であるかという警告を発することになったとした。
事件を起こした11歳の児童は、Castle Hill Public School(キャッスルヒル公立学校)で2日の停学処分を受けた。インターネットなどのテクノロジーを利用し、ヌード写真やポルノが広がった同件のようなケースは、NSW州の小学校では初めて。今回少なくとも8人の児童がポルノ映像やヌード写真を見たとされ、同小学校の校長は児童123人の保護者に対し、児童らがこのような映像へのアクセスが可能であるという警告を発する手紙を送った。
NSW Federation of Parents and Citizens Associations(NSW州保護者連合・市民協会)スポークスウーマン、Sharon-Roni Canty(シャロン・ロニー・キャンティ)氏は22日、テクノロジーの発展により学校の環境も変化しているとした。また、問題を起こした児童に対する停学という学校の処分に対し、キャンティー氏は、「停学以外にも対処手段はあったはず。児童の停学期間を、学校側が状況打開を図るために使用しているのなら、これは公平な対応と言えるかもしれない。しかし、停学処分を受けた児童本人にとっては、おそらく良い影響はないだろう」とした。