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シドニーの大気汚染問題 年間約1400人の死亡の誘因

シドニー12日-シドニーの大気汚染が、毎年1400人近くの人々の死亡の原因となっていることを、NSW州保健局長が認めた。

デイリー・テレグラフ紙は11日、シティーの排ガスが喘息、慢性気管支炎、心臓血管疾患による死亡の誘因となっていると報じた。保健局長のDenise Robinson(デニース・ロビンソン)氏はNSW州議会の審議会に対し、シドニーの大気汚染が毎年600件から1400件の死亡の一因となっている可能性があると発表した。また、シドンーエリアでは、肺がん死亡件数の3%が、大気汚染が原因だとした。

ロビンソン氏とMichael Staff(マイケル・スタッフ)環境局長は、大気汚染が誘因となる死亡率を他都市と比較するためのデータを作成できなかったとした。上院議員のArthur Chesterfield-Evans(アーサー・チェスターフィールド・エバンズ)氏は、NSW州保健局が事態の深刻性を認識せず問題を軽視していると非難。エバンズ氏は、「タバコが原因で肺がんを発症し死亡した人数や、交通事故死亡者数を調べることはできるのに、現時点で、大気汚染の原因が、自動車、空港、あるいは工場なのかを追求するための抜本的な調査はまだ実施されていない」とデイリー・テレグラフ紙に語った。

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