メルボルン8日-盲導犬の同乗とアルコールの車内持ち込みを拒否するムスリムのタクシー運転手達に、怒りの声が集まっている。
News Limited(ニュース・リミテッド)紙が伝えるところによれば、少なくとも20名のメルボルン在住の視覚障害者が、ビクトリア州タクシー理事会に対して、乗車をめぐって差別的な扱いを受けたと苦情を訴えており、またアルコールの持ち込み拒否に対しても同様の苦情が寄せられている。
ビクトリア州タクシー協会のスポークスマン、Neil Sach(ニール・サッチ)氏は、既にメルボルン在住のムフティ(イスラム教法学者)に盲導犬の同乗をドライバーに許可するよう要請したと述べた。多くのイスラム教徒が犬は不浄だと捉えており、敬虔なムスリム・ドライバーにとって、犬の同乗は堪え難いものであるという。
ビクトリア州盲導犬協会のスポークスウーマン、Holly Marquette(ホリー・マーケット)氏は、盲導犬を連れた視覚障害者が度々乗車拒否に遭っていることを明らかにした。