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アトピー性皮膚炎 アレルギーでなく皮膚バリア構造の欠陥が原因

シドニー17日-Journal of Allegy and Clinical Immunology(アレルギーと免疫医療ジャーナル)で発表された最新の研究結果によると、皮膚バリア構造の欠陥がアトピー性皮膚炎を引き起こす第一の要因だという。

メルボルンにあるRoyal Children’s Hospital(ロイヤル小児病院)のJohn Su(ジョン・スウ)医師は、今回の発表によって、これまでの定説は大きく覆されたと語った。アトピー性皮膚炎の主要因は、今まで考えられていた”特定の抗原に対する免疫反応(アレルギー)”でなく、”皮膚バリア上にできた小さなひび割れなどの欠陥”であるというのだ。表皮の新陳代謝など基本的な皮膚機能に障害をもたらす原因となりやすい欠陥遺伝子の存在が明らかとなり、そのような遺伝子を持つ人の皮膚は、薄く、炎症をおこしやすい傾向にある。そうした兆候は、アトピー性皮膚炎の症状が出る前に顕微鏡検査で発見することが可能。

アトピー性皮膚炎には早めの治療が重要で、症状が出るのを待っているのでなく、早めに診察を受けることが望ましいとスウ医師は訴えた。

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