シドニー16日-西オーストラリア大学の水資源研究センターによる最新の報告書によると、オーストラリアのダムの水の約半量は夜間に大気中へ蒸発している。
4つの異なった気候区に属する10個のダムに関して行った調査結果によると、年間40%ものダム水資源が夜間に大気中に蒸発して消えてしまっているという。冬季にはこの数値は70%に上る。これらの調査結果は、今まで考えられていた蒸発量を大幅に上回るもの。
今回の調査結果から、現在まで使用されてきた水蒸発量測定方法を見直す必要があるとの指摘がされている。また、ダムの水蒸発を防ぐためには、日光や風を遮り、水量に対するダムの表面積を減少させるなどの対策が必要だという。