シドニー18日-連邦政府の同化政策の下、子供のときに無理やり家族から引き離された先住民アボリジニに対し、タスマニア州政府は400万ドル賠償金の支払いと陳謝をする決定をした。これらの先住民はthe stolen generation(失われた世代)と呼ばれ、今回の決定は、州政府レベルでは国内初の、「失われた世代」に対する賠償総合政策となる。
各被害請求は、同化政策が同州で実施された1930年代から1950年代の政府の記録と、設けられた基準に照らして、独立した査定者が再調査にあたり、正当な申し立てだと認められた事例にのみ賠償金が支払われる。タスマニア・アボリジニ・センターによると、27件の深刻な被害を含む40件の該当例がすでに確認されているという。
今回の同州政府の決定によって、連邦政府は「失われた世代」に対する陳謝と賠償金の支払いを再び迫られると見られている。また、他州でも同様の動きをとる可能性が出てきた。