シドニー２０日ー体重を落としてわずかな隙間から脱獄したRobert Cole(ロバート・コール)被告に、懲役２年２ヶ月の実刑判決が言い渡された。

コール被告(３７歳)は今年の１月１８日、シドニーのLong Bay jail hospital(ロング・ベイ刑務所病院)の独房から脱獄。体重を１４キロ落とし、独房の中のレンガと鉄格子の間に造ったわずか１５cmの隙間をすり抜けた。足を骨折していた同被告は実行に３日をかけたという。

Parramatta District Court(パラマタ地裁)の Roger Dive（ロジャー・ダイブ)裁判官は、脱獄後に再逮捕された日から数えて１年９ヶ月間は仮釈放を認めない事を決定。従って同被告は、来年１０月２０日に出所するものとみられている。

コール被告はベッドに衣服を詰めた枕とトイレットペーパーを詰めたソックスを置いて、誰かが寝ているように見せかけつつ、３週間にわたってバターナイフでレンガを削り続けた。その後、７０キロの体重を５６キロまで減量。隙間をくぐり抜けた後は、７mの壁と鉄条鋼をよじ上って屋根に出て、レーザー光線やその他の障害を避けて逃げ切った。毛布とマットでレーザー光線の防御を行ったという。

コール被告は１９９０年にも脱獄を図っている。また、女優Denise Roberts（デニス・ロバーツ)さんの兄弟にあたる。