シドニー2日-子供の水死事故防止のため、NSW州の公立プールに新安全基準が導入される。10歳以下の子供は16歳以上の付き添いがなければプールに入れない。また、6歳から10歳までの子供の両親並びに保護者に対しては常に子供から目を離さないこと、また14歳までの子供に関しても定期的にチェックすることが推奨される見通し。また、乳児と5歳以下の子供は常に保護者の手が届く範囲にいることが義務づけられる。
この新規制は昨年発生した2件の児童水死事故を受けてのもの。NSW Child Death Review Team(NSW州児童死亡レビューチーム)の報告書によれば、保護者が子供の監督をライフカードに頼った場合、子供が水死する可能性が高まるという。同報告書はRoyal Life Saving (RLS:ロイヤルライフセービング) NSWのプール運営の最低安全基準を疑問視しており、100人の水泳者に対しライフガード1人を配置するよう勧めている。
来年、 Keep Watch@Public Pools campaign (キープウォッチ@公立プールキャンペーン)は地方自治体との協力体制で実施される見通しで、新規制はRLSライフガードが監督サービスを行っている場所に適用される。RLSによれば、NSW州の公立プールでの水死者はこの10年間で8人にのぼるという。