シドニー9日-フィリップ・ルドック法相は、テロリスト容疑者としてキューバのグアンタナモ米軍刑務所に拘束されているオーストラリア人ディビッド・ヒックス氏が年明けに起訴される見通しだと発表した。
ヒックス氏が2001年の暮れにアフガニスタンで捕らえられて5年目となった9日、オーストラリア国内全域で何千人もが集結し、ヒックス氏の帰国実現のため、政府に働きかけを強めるよう要求した。イスラム教に改宗したヒックス氏は、共同諜議、殺人未遂、敵の幇助容疑に関して無実を訴えている。また今年の6月、アメリカの最高裁判所は米軍の軍事法廷を違法とする判決を下した。
ルドック法相のスポークスマンがフェアファックス社各紙に語ったところによると、ヒックス氏は、年明けの軍法委員会の新規制が成立する1月17日以降、起訴される可能性が濃厚だという。新委員会は他の軍事法廷と違い、一般の裁判所に上告することができる。