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オージーの「やる気なし病」は、ストレスによる心臓疾患を防ぐ?!

編集部より本記事の訂正とお詫び
12月10日配信の記事「オージーの「やる気なし病」は、ストレスによる心臓疾患を防ぐ?!」 に、信憑性の疑いが生じたため編集部で確認したところ、誤りであった可能性が高い事が確認されました。問題をご指摘いただいたユーザーの方には御礼申し上 げます。今年4月1日にオーストラリア・ニューキャッスル大学のLeth Argos教授がエイプリル・フール記事として発表した内容と関連があるという事までは判明しておりますが、現在AAPには事実関係を確認中です。大変ご 迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。


シドニー10日-シドニー大学の公衆衛生学の教授、Adrian Bauman(アドリアン・バウマン)氏と調査チームが行った研究によると、オーストラリア人スポーツファンはイギリスやその他のヨーロッパ諸国のスポーツファンに比べ、観戦後に心臓発作などの心臓疾患を起こしにくいことがわかった。

教授によれば、緊迫した試合は一般的に観客の突発的ストレスや怒りの引き金になるという。しかし、オーストラリア人はストレス関連の心臓疾患になりにくく、それは国内の5人に1人がかかっているという「motivational deficiency disorder(MoDed:やる気なし病)」のせいではないかと指摘。やる気なし病は、今年のはじめに二ューキャッスル大の神経科学者が発見した、"極度の無気力感を伴う"新症候群。バウマン教授は温暖な気候、各ナショナルチームの好成績も併せてストレス軽減に貢献していると見ている。

この研究は、2005年に行われたAFLのグランドファイナル、シドニー・スワンズ対ウエストコースト・イーグルス戦と、ワールドカップの予選試合、オーストラリア対ウルグアイ戦をベースに実施。NSW州内の病院で試合当日の心臓病患者の増減が調査された。結果、試合当日と2日後の両日、どちらも患者の増加は見られなかった。一方、スイスで行われた調査によれば、1998年と2002年のワールドカップ開催時には、サッカーファンの心臓発作による死亡件数が増え、イギリスの病院でも1998年のワールドカップでイギリスがアルゼンチンに敗れた時、2日間で心血管疾患の新患者が25%増加した。

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