キャンベラ12日-Australian Institute of Health and Welfare (AIHW:健康福祉委員会)が12日に発表した報告書で、オーストラリア国内の養子縁組件数が激減し、オーストラリア人の全養子縁組のうち4分の3が国際養子縁組であることが判明した。これは、国際養子縁組のプロセスが整備されており、信頼がおけるという点が一因としてあげられる。
1979年にフィリンピンで2人の子供を養子として引き取ったBill Gayfer(ビル・ゲイファー)氏によると、当時は国際養子縁組に伴う精神的・財政的苦難に悩まされたが、現在は養子縁組のプロセスに改善がみられているという。また、同氏は、エチオピアや中国では、独身者の養子縁組が認められており、全体的な割合はわずか5%ではあるが独身者の養子縁組の数が増加しているとした。
2005年から2006年で、オーストラリアで行われた養子縁組は576件。昨年から2%の減少となったが、うち421件が国際養子縁組だった。養子縁組が行われた相手国はアジアがほとんどで、特に中国(28%)が多く、ついで韓国(24%)、エチオピア(17%)だった。