シドニー26日-今年喫煙を始めることが予想される4万5000人のオーストラリアの子供たちに対し、タバコに潜む驚くべき危険について警告する政府主催のキャンペーンが26日始動した。 2500万ドルをかけたこのキャンペーンの目的は、タバコの煙を吸うことはマニキュアの除光液やトイレのクリーナーなどの化学物質を吸引していることと同じだと訴えることで、若者の喫煙を抑止することにある。

保健政務次官のChris Pyne(クリス・パイン)氏は、ティーンエイジャーの喫煙者数は減少傾向にあるかもしれないが、政府は現状に満足することはないとした。パイン氏はNews Limited(ニュース社)に対し、「青年期に喫煙を開始した人が喫煙を続けた場合、その約半数が最終的に喫煙に関連のある疾患が原因で死亡する。したがって、若者に対しタバコに手を出さないように、またすでに喫煙をしている若者に対しては喫煙を中止するように促すことが極めて重要」と語った。