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オーストラリアへの移民数、国外への移民数を上回る

キャンベラ27日-ここ数年、オーストラリアへの移民数が増加する一方、オーストラリア国外への移民数も増加している。

2005年-2006年度は、前年を上回る67,853人がオーストラリアから他国へ移民した。前年度は62,606人で、 2003年-2004年度は59,078人がオーストラリアを離れた。

オーストラリアを離れる人々の主な行き先は、ニュージーランドが13,915人、英国が12,040人、米国が6,987人、香港が5,379人、 中国が3,952人、シンガポールが3,600人となっている。

オーストラリアから他国へ移民した人達の約半数はオーストラリア生まれで、国外で生まれた居住者で他国に移民していった人達の大部分はオーストラリアに5年間以上居住している。

専門職、准専門職、管理職が国外への移民者の44%を占め、事務職とサービス職が14%となっている。

同時期に、オーストラリアへの移民数も増加しており、今年6月までの1年間に前年度から約8,000人多い131,593人が移民している。
移民者の主な出身国はニュージーランド(19,033人)、インド(11,286人)、中国(10,581人)、フィリピン(4,871人)、南アフリカ(3,953)、スーダン(3,783人)となっている。

ロビー団体のAustralian Business Limited(オーストラリア・ビジネス・リミテッド)は、国際的な労働市場の競争が激化するなか、オーストラリアを離れる人数とオーストラリアへ移民する人数が増加傾向にあるのは愕くべきことではないと述べ、「オーストラリアを離れる人達はオーストラリアでは得られない機会を得るために他国へ移り住み、オーストラリアへ移民してくる人達はオーストラリア以外では得られない機会を得るために移民してくる。これは頭脳流出ではない」と語った。

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