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国連の報告書よりもはるかに悪化している気候問題の実態

メルボルン31日-今週の金曜日にパリで、地球の気候変動問題に取り組む国際的な機関IPCC(国家間気候変動問題委員会)による最終的な気候変動問題に関する報告書が発表される予定となっている。

国連機関のIPCCによる報告書によれば、今世紀中に地球の気温は2度から3.5度上昇し、海面は60センチまで上昇する可能性があるという。

オーストラリアの環境団体Friends of the Earth(FOE:地球の友)は、今回のIPCCの報告書は最新の気候変動データを考慮に入れていない為に信憑性にかけると非難した。

最新の2006年データを用いてFOEが独自に行った調査によると、北極の浮氷の崩壊が起こり、グリーンランドの氷床が融けることが予測されている為に、最終的な海面上昇値は7メートルになる可能性があるという。

FOEスポークスマンCam Walker(キャム・ウォーカー)氏は、「この最新の科学的データを基に作成された報告書は気候変動の恐ろしいさを示している。地球の気候変動を示す出来事は、我々が予測していたよりもはるかに急速に進行している」と警告した。

FOEの報告書によれば、地球温暖化ガスの排出量を2010年までに年間4%から5%減少させなければ、人類は大災害を避けることは出来ないだろうという。

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