国際

ブレア英首相の英イラク駐軍縮小計画、ハワード首相の頭痛の種に

キャンベラ21日-ハワード首相がイラクにさらに豪兵士70人を送ると発表した数日後、有志連合の初めからの加盟国である英国がイラク駐在軍縮小計画を発表した。これでイラク駐在軍を増強しているのは、オーストラリアと米国のみとなった。Tony Blair(トニー・ブレア)英首相のイラクからの段階的な英軍隊撤退の決意は、総選挙を今年にひかえたジョン・ハワード豪首相に更なる頭痛を与えたようだ。

英国の報道によると、ブレア英首相は21日夜(オーストラリア時間)、数週間内に約1500人の兵士を本国へ戻すことを発表する予定。今年末までにはさらに1500人が撤退する見通しだという。さらに、Guardian(ガーディアン)紙の報道では、政府関係者によって英国が2008年末までにイラクから英軍を完全撤退する計画が明かされたという。

ハワード首相は、英国はまだBasra(バスラ)にオーストラリア駐軍550人の10倍近い5000人もの兵士を駐軍させていると指摘し、英国の決断は、イラク南部が安定化してきたことを示唆する良い知らせだと語った。

Kevin Rudd(ケビン・ラッド)連邦野党労働党党首は、英国が軍隊を撤退できる状況下で、なぜオーストラリアは出来ないのかと連邦政府を非難した。ラッド氏は、イラクに駐在する豪戦闘部隊を来年中に撤退することを総選挙の公約としている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら