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豪政府、異例の処置を検討 難民をインドネシアへ送還か

キャンベラ24日ーHMAS(豪海軍軍艦)サクセス号によってインド洋で救出されたスリランカ難民83人とインドネシア難民2人は24日、健康診断と身元確認のためにクリスマス島へ移送された。今後、難民らはインドネシアへ送還される可能性がある。

Kevin Andrews(ケビン・アンドリュー)移民相は、豪政府はこれらの難民をNauru(ナウル共和国)にある豪移民手続きセンターへ移送する可能性を示唆する一方、ジャカルタが同意すれば、難民をインドネシアへ送還する異例の処置も検討しているとした。難民らはインドネシア難民キャンプに収容され、オーストラリアへの亡命を希望する場合は、国連難民高等弁務官事務所へ亡命申請することになる。インドネシアは、同国で亡命申請を行った人の処理を国連難民高等弁務官事務所にゆだねる規約に同意している。難民の送還に関しては、インドネシア政府と今後さらなる議論を行い、最終的にインドネシア政府が決定を下す。

難民のインドネシア送還を検討する今回の動きには、連邦議会選挙を控えた今、亡命希望者に対する政策強化を目指す政府の意向がうかがえる。

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