シドニー22日-オーストラリアの遅いブロードバンド接続速度は、国内外のビジネスリーダーの笑いの種となっているが、世界のブロードバンド速度を比較した調査結果を見れば、彼らの怒りも最もだとうなずけるだろう。
ニュージーランドのWairua(ワイルア)コンサルティング会社が昨年発表した調査結果によると、オーストラリアのDSLブロードバンド平均ダウンロード速度は、調査対象となった世界先進国26カ国中25位。メキシコよりわずかに速いだけで、スロバキア、ポーランド、チェコ共和国よりも遅いという。オーストラリアの平均ダウンロード速度は1Mbpsをわずかに上回るだけで、最も速かったスウェーデンが平均速度8Mbps以上を持つのに対して大きく遅れをとっている。
また、パリのOECD機関が昨年6月に発表した調査結果では、オーストラリアはブロードバンドの普及率が17.4%で、調査対象となった30カ国中17位となっている。
Rupert Murdoch(ルパート・マードック)氏は、国内のブロードバンドサービスを”国の恥”だと訴え、James Packer(ジェームス・パッカー)氏は高速のブロードバンドを設置することは、オーストラリアにとって最重要課題の1つだと呼びかけている。