一般

若者の死の4分の1が、ティーンエイジャーの飲酒が原因

シドニー29日-国際的医療誌The Lancet(ランセット)で発表された新しい調査結果によると、先進諸国の中で、飲酒が若者の死亡原因の4分の1以上を占めており、オーストラリアはこの中で最悪の結果を示したという。

オーストラリアのDeakin(ディーキン)大学が行った同調査によると、2002年に死亡した15才から29才の若者の中で、飲酒が死亡原因となった割合は27%、違法麻薬によるものが4%となっている。調査を率いたJohn Toumbourou(ジョン・トンボロウ)心理学教授は、「政府が、特にオーストラリア政府がティーンエイジャーの飲酒問題に関して真剣に取り組む必要がある。オーストラリア国内での若者の飲酒問題は他の先進国と比較して、はるかに深刻なものだ」と語り、国内の若者とアルコールの関係に大きな懸念を表明した。

トンボロウ教授は、今回の調査によって、アルコール類が安く簡単に買える国ほど問題が深刻化している傾向があると語り、「オーストラリアでは、酒税を上げることや購入制限をつけることに大きな反対がある」と、現在のオーストラリア政府の政策が、若者の飲酒問題を悪化させた原因の1つと非難した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら