キャンベラ3日-Alexander Downer(アレキサンダー・ダウナー)外務相は、地震と津波によって数十人の死者を出し、何千人もが家を失ったソロモン諸島の被災地域に対し、医療チームと追加の救済物質を送ることを発表した。
地震の発生した2日、オーストラリア政府はソロモン諸島の被災地域への緊急援助と復興活動援助のために、200万ドルの救済資金を割り当てることを発表した。オーストラリアが支給した電灯、テント、水などの緊急救済物質は、すでにソロモン諸島で二番目に大きい町Gizo(ギゾ)で、赤十字によって配給されている。ジョン・ハワード豪首相は3日午後に、Manasseh Sogavare(マナセー・ソガバレ)ソロモン諸島首相に電話で連絡を取り、被災国への同情の念と、被災地救済への積極的な参加の姿勢を伝えた。
2日のマグニチュード8.0規模の地震に続き、3日には少なくとも10つの余震がすでに大被害を受けているソロモン諸島をゆすぶった。緊急対策局によると、地震によって、ニュージーランド人男性1名を含む少なくとも24名の死者が出ており、5,400人余りが家を失った。しかし、少なくとも13つの村が完全に崩壊しており、大被害を受けた西部およびChoiseul(チョイセウル)地方の多くの小さい島々での被害状況はまだ把握されていないため、ソロモン諸島全体での死傷者数はさらに増加するものと予測されている。