メルボルン7日-煽動者でイスラム教改宗者のYvonne Ridley(イヴォンヌ・ライドリー)氏(48)は、オーストラリア人は世界で最もムスリムを忌み嫌っていると述べた。
ライドリー氏はイギリス人で元調査報道記者。2001年にタリバンに誘拐された後、2003年にイスラム教に改宗した。メルボルンで6日夜に行われた宗教協議会でビクトリア州の異教派間関係を批判し、ヘラルドサン紙が報じるところによれば、ライドリー氏はオーストラリア人のイスラム教徒に対する態度はこれまで訪れた20ヵ国の中で最も冷淡であるとしている。
ライドリー氏は7日の午後にメルボルン大学で行われるAustralian Islamic Conference(オーストラリアイスラム教協議会)でIslamophobia(イスラム教恐怖症)に対する取り組みについて話をする予定。また、同協議会で、イスラム教非営利組織Mercy Mission(救急任務)が今週末行うレクチャーには数千人が出席するものと見こまれている。
ライドリー氏のコメントはキリスト教において神聖なイースターにぶつかったが、同協議会の主催者Adel Salman(アデル・サルマン)氏は協議会の開催時期に関して、意図的かつ宗教的な意味合いはなく、単に都合が良かったからだと説明する。
論議の的になっている2人の長老が同協議会で演説をするビザを拒否されており、また何人かの政治家はライドリー氏についても同様の対応をするよう求めていた。