メルボルン12日-ハリウッドで有名な整形外科医Ava Shamban(アバ・シャムバン)博士は、12日メルボルンで開催された国内の整形医療専門家400人余りが集まる全国整形医学会議で、整形外科手術を希望する女性の間でAngelina Jolie(アンジェリーナ・ジョリー)のようになりたいという希望が最も多いと語った。同博士は、「アンジェリーナ・ジョリーは現在の米国で、そして西洋諸国一般で美の最高の形として考えられており、この傾向はしばらく変わりそうにありません」と、ジョリーをトップにHalle Berry(ハレ・ベリー)やPenelope Cruz(ぺネロープ・クルツ)などのエキゾチックな美しさが美の象徴となっている傾向を説明した。
オーストラリア整形外科カレッジ代表のMichael Zacharia(マイケル・ザチャリア)医師は、国内でも、ジョリーのように整形して欲しいと希望する人数が増加中だと語り、この傾向は、外科手術を必要としない整形治療が広く普及してきたことも関係しているだろうと説明した。
シドニーの性的健康心理学者Jane Ussher(ジェーン・アッシャー)教授は、ジョリーの外見は統計的に異常だと述べ、「ジョリーはおそらくブラッツ人形のようなアニメの登場人物の人間版であって、現実にはそんな人間はいないはず。このような外見になれるはずはないので、これを究極の美と受け取ることは、自分の外見に決して満足することはないということです」と、ジョリーを美の究極の形と考える傾向に懸念を示した。