シドニー23日ーBeyondblue(ビヨンドブルー)が実施した調査で、弁護士などの高所得のホワイトカラー労働者がうつ病に苦しむ可能性が高いことが判明した。
7500人以上の労働者を対象に調査したところ、10人に1人が中程度から重度のうつ症状がみられると報告した。現在、全職種、失業者、ホームレスを含む一般人口のうち、うつ症状がみられるのはそのうちの6.3%であることから、今回の調査結果は平均をはるかに上回るものとなった。中でも法律専門家がうつ症状を訴える割合が最も高く、約16%。次に会計士、保険業者が10%。ITサービス関連業者、建築業者、エンジニアもうつ症状が見られる割合が平均以上だった。
また、調査の結果、30歳未満の労働者にうつ症状がみられる割合が最も高く、アルコールや薬物を使用して自分でうつを治療しようとする傾向が強いことも分かっている。ビヨンドブルーのNicole Highet(ニコール・ヒューエット)博士は、人は仕事の成功を基盤にアイデンティティーを形成するため、その仕事が期待に反するものだと分かったとき、仕事と生活のバランスが崩れ、精神に悪影響を与えるという。