キャンベラ21日ーAustralian National Council on Drugs(ANCD:オーストラリア違法薬物委員会)の報告で、オーストラリアでは23万人以上の子供がアルコール、マリファナ、メタンフェタミンを乱用している親と暮らしていることが明らかとなった。
この驚くべき数値はオーストラリアの子供の13%に相当し、国際的な推定値の約10%を上回る。このような子供たちは、ドメスティック・バイオレンス、児童虐待、精神障害などの問題を抱えているケースが多い。
ANCD会長のJohn Herron(ジョン・ヘロン)氏は、薬物乱用者が女性の場合、暴行を受けるリスクが高く、男性と比較して積極的に治療を求めない傾向にあると語る。また、同氏は、親は子供との別離を恐れ治療を求めないケースがあり、薬物・アルコール乱用者に対して家族向けの治療プログラムを提供する必要があると話した。効果的なプログラムを構築することで、親自身の問題が解決されるだけでなく、子供の生活環境も大きく改善されるという。