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海外援助金、オーストラリア国内で使われる

シドニー28日ーFairfax(フェアファックス)紙は、過去2年間にわたるオーストラリアの6億ドル以上におよぶ海外援助金は、海外に送金されることなく、シドニーの連邦政府関連機関で使用されていたと報じた。

同紙の報道によると、政府は国民所得のうちの海外援助への割り当てを増額したかのように見せるために、2006年度と2007年度に6億4400万ドルをイラク開発援助金として使用したという。しかし実際は、同援助金はDepartment of Foreign Affairs(外交・貿易省)からシドニーの輸出商社機関に送られ、17年間のイラク債務を補うために使われた。

また、オーストラリア政府が提案するPacific Solution(パシフィック・ソリューション)に調印したナウル共和国は、過去6年間で1億ドル以上の資金援助を受けながら、現地ではいまだ電話が使用できない、公務員の一日の賃金が10ドルに削減されるという状態が続いている。

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