シドニー6日―国内の食品専門家によれば、肥満問題の解決策として、りんごを食べながらハンバーガーの味がするように舌の味覚芽をだますことが鍵となるという。現代の肥満問題に対処するために、科学者らは何百万ドルという研究費をかけて、脂肪分と塩分を感知する舌の味覚芽の解明に必死になっている。
1970年代以来、食品製造業界では、実際には栄養価のない成分を使用して舌の甘みを感知する受容体をだまし、砂糖を摂取しているように感じさせる技術が知られてきたが、塩分と脂肪分を感知する舌の受容体に関しては、まだ解明されていない。
Deakin University(ディーキン大学)のチームは、舌の小さな受容体をだますことによって、実際には健康的な食品を美味しい脂肪分のたっぷり入った食べ物と感知するようにしむけることが可能となる研究を続けている。これが可能となった場合、脂肪分や塩分の過剰摂取を減らすことが可能になり、食べ物が関係する健康問題の改善が期待されている。