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安楽死志願者、薬を求めてメキシコへ

シドニー18日ーExit International(エグジット・インターナショナル)のPhilip Nitschke(フィリップ・ニチキ)会長は18日、オーストラリアから15人、ニュージーランドから5人ほどが安楽死薬として知られるネンブタールを入手するため、メキシコへ向かうことを発表し、当局に挑戦状を叩きつけた。

ニチキ会長は、「残念なことに、オーストラリアやニュージーランドの高齢者は、自身の最期を自分で選択するためには、麻薬の密輸業者の真似ごとをしなければならない」と語った。

オーストラリアとニュージーランドでは、獣医が動物を安楽死させるために動物用ネンブタールを合法に入手することが認められているが、人に使用するネンブタールの入手は違法とされている。同2国では、ネンブタールの入手は自殺ほう助と判断され、有罪となれば厳罰に処される。

ニチキ会長によると、薬物入手を目的とした渡航は今回で3回目。メキシコでのネンブタール販売の取り締まりは緩く、これまで120人以上のエグジットメンバーがメキシコからの薬物入手に成功している。

参加者は、Tijuana(ティフアナ)のどの地点で薬物を購入できるかについて、詳細な指示書を受け取る。ネンブタールは100ミリリットルのビン1本約30米ドル(36豪ドル)で販売されている。

エグジット・インターナショナルが出版していた安楽死の方法を説明する本、“the Peaceful Pill Handbook(ザ・ピースフル・ピル・ハンドブック)”はオーストラリアとニュージーランドで販売が禁止された。

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