シドニー18日ー世界的に著名な豪人生化学者、Elizabeth Blackburn(エリザベス・ブラックバーン)教授は、ストレスと老化の関連性に関する新研究で、情緒的な極度の緊張は身体の老化を促進することが判明したと語った。
ブラックバーン教授は、老化の過程において重要な働きをする酵素、テロメラーゼを発見した。テロメラーゼはテロメアと呼ばれる染色体末端部位を保護する働きがある。研究の結果、極度のストレスを感じている人は、テロメアが分裂し、短くなり、老化が進むことがわかった。テロメアが短縮すると、細胞が機能を停止し、自己再生能力を失う。
また、同研究で、心臓病のリスクを持つ人は、テロメラーゼの酵素レベルが低いことも分かった。