アデレード27日-オーストラリア時間で昨夜、第2次世界大戦中に日本軍の従軍慰安婦として強制的に働かされた20万人にも上る数の女性に対し、日本政府に正式に謝罪するよう要求する決議案が、米国下院外交委員会で大差で可決された。
同委員会で証言台に立った3人の元慰安婦の1人で、アデレード在住のオーストラリア人女性Jan Ruff O’Herne(ジェン・ラフ・オハーン)さん(84歳)は、「問題解決への正しい方向への一歩です。長い月日を苦しみ、人生の後期を迎えた我々のような元慰安婦にとって、日本政府の謝罪をもってこの問題に終止符を打てることを望みます」と、今回の決議案可決を歓迎した。
圧力団体、Friends of Comfort Women in Australia(オーストラリア元慰安婦援助会)も27日、米国の決議案を歓迎する声明を発表し、「日本の歴史上の過ちを正すようにと、今までにない大きな国際的圧力が日本政府にかかっている。これが国内の政治家にも影響を与え、元慰安婦、特にオハーンさんを支援する動きへと向かってくれることを期待する」と、国内の政治家に対し支援を求めた。